音読が苦手で嫌いな子が、自分から音読するように変わった理由 ―分量の多少、難易度よりも「興味が第一」―

🔸1入塾の理由は、音読を嫌がってしないこと!

9月半ばから通塾している、小学校1年生の女の子、カワイ(仮名)さん。

国語が嫌いで、音読も苦手。だから、算数の文章題をはじめ他の学習にも支障をきたしている。家庭学習で音読をさせようにも、嫌がってしない・・・。

そういう悩みから通塾をさせることにした両親。

11月10日(木)で体験学習から数えて9回目の学習である。

完全に個別の学習をしているので、音読を含めて、学習にはまずまず意欲的に取り組めている。

がしかし、国語の教科書教材「いろいろなふね」を全く音読しようとしなかった!

さて、どうするか!?

🔸2 国語小1教科書「いろいろな ふね」の音読

さて、本日3番目の学習は、教科書「いろいろな ふね」の音読と読み取りである。

音読は苦手なので分量を減らし47ページ「ぎょせん」(3文)だけにして、音読回数も3回を予定していたのだが、がんとして音読しようとしないのであった。

前回の「きゃくせん」も読みたがらなかったけど、2回は音読したのに、今回は全く音読しようとしない。「サラダで げんき」の時は、3回以上は音読できたのに。

私「これか!」

両親「家で音読させようとしても、やろうとしないので困っています。」

カワイさんの両親がそう言ってこぼしていたのを思い出した。

<嫌いだから音読しない→音読しないから上手に音読できない→上手に音読できないから嫌いになる>この悪循環かなと、思えた。

さて、どうしたものか。 

こう思って次に打つ手を考えていると、

カワイさんは、ホワイトボードに勝手に終わったマークの赤丸を書き入れて、4番目の学習に進もうとしていた。

4番目の学習は、カワイさんお気に入りの絵本『どれにしようかな?』を使った表現の時間である。

🔸3 絵本『どれにしようかな?』を一人で音読するカワイさん

私:まだ「いろいろなふね」の音読が終わっていないから、先生は読まないよ。

こう言ったら、一人で勝手に音読を始めた。

カワイ「いっぱい でかけて つかれちゃったらさ

 ぼくが いちばん してほしいのはね・・・どれにしようかな?」

私(なんだ、一人でも読めるんだ。いつの間にか成長しているんだな。)

一生懸命一人で音読している(学習が成立している)ので、O Kすることにした。

せっかくの個別学習だし、山の登り方は、その子に合わせていいかなと思い直したのだ。

🔸4 絵本『きょうは なんのひ』を一人で音読し始めたカワイさん

5番目の学習は、絵本の読み聞かせ。(授業の枠組みは決まっている)

カワイ:絵本、読んで。

私:だってまだ「いろいろな ふね」読んでないしなー。

カワイ:だったら、私一人で読んでもいい?

私:えっ! いいよ。

(「いろいろな ふね」を音読するよりも、ずっと難しいよ。量的にも内容的にも10倍以上難しいけど、できるの? 無理でしょ。)

カワイ(実際に読み始める。)

私:おっ、すごいね!

(すごい! たどたどしいけど、一生懸命読んでるし、読めている!!!)

所々読み方などサポートするが、基本自分で読んでいる。

ページ上に指を這わせたりしながら、できるだけ正確に読もうとしている。

分量も「ぎょせん」3文の10倍以上、内容的にもずっと深いものがある。

絵本『きょうは なんのひ』は、スムーズに読める私が読み聞かせても、7分ほどかかるのだ。

読み始めて3分ぐらいしたところで、お迎えの父親が来た。

上がってもらって、読んでいる姿を見てもらった。

父親は進んで絵本を音読している姿に驚愕していた。

実は、最初は私も驚愕していた。

そして、子どもの音読している姿―学ぶ意欲、成長した姿―に見とれていた。

子どもの学ぶ意欲、この場合で言えば「興味の力」はすごいなと、改めて感じ入った。

国語の教材は、本来の教材文の分量を減らしたり、より平易に改作したりすることがしばしば行われている。がしかし、分量が多くて詳しい方が、面白くて興味の持てる子もいるのだ。

このカワイさんがまさにそうであった。

音読が嫌なのは、今回の国語の教材文「いろいろな ふね」がつまらないからではないかと思えた。

前回の「サラダで元気」は、さほど嫌がらずに音読したから。

子どもが自分から長ーい文章を一生懸命音読している姿を見て、びっくりしている父親に

私「音読したら好きな何かを買ってあげるからと言って物で釣っても、絶対こうはならないですよ。前々回・前回にこの絵本を読み聞かせをしていて、自分でも読みたかったから読んだんです。」

父親「そうですね。」

と頷いていた。

最後まで音読すると、まだ3、4分かかりそうだったので、

私「この本、貸してあげるから、お母さんに読んであげなさい。」

こう言って、本を貸してあげた。

カワイ「ありがとうございます。」

父親に促される前に、感謝の言葉が言えていた。

本を貸してもらえることがよほど嬉しかったのだ!

今後は(も)、せっかくの個別学習なので、子どもの興味を原動力にして、教材の選択をもちろん、学習の進め方など柔軟に対応しようと思う。

何よりも、音読の力、国語の力をつけることが大事なのだから。

1 COMMENT

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です