ミラクル塾体験入学を再現ー小2女児ー

1 個別懇談のあらまし

2023年12月25日(月)16:30〜17:45、小2の女児ハルコ(仮名)がミラクル塾への体験学習に参加しました。
体験学習に先立ち、23日(土)10:00〜11:00、母親と個別相談を行いました。
9月に学校から通級を勧められたので、発達障害の専門医のところへ行き、wiscIVなど様々の心理テストを受けておられました。受けた心理テストや学校のテスト結果、連絡帳の記録なども用意してくださり、丁寧に学校での様子を話してくださいました。
言語指導教室に通っているとのことですが、その先生から入塾をお勧めされたそうです。
お母さんは、3年生から2学級が1学級となり、しかも学校の勉強が難しくなってくるのが予想される中で、今でも国語や算数でついていくのが難しいので、とても心配されていました。

それらの情報をもとに、1時間の体験学習を組み立てました。

2 体験学習①『しりとりのだいすきなおうさま』の読み聞かせ(8分10秒経過)
 ーしりとり遊びをしながら、ひらがなを書くー

あいさつを交わした後、絵本『しりとりのだいすきなおうさま』を読み聞かせました。

私:ある おしろに しりとりの だいすきな おうさまが すんでいました。おうさまは なんでも しりとりに ならんでいないと、きがすみません。

この後、イラストを言葉にして読んでいきました。

私:おうさま→まど→ドア→アルバム→むしめがね→ねこ→こま→マント→とけい→いす→すいそう→うえきばち→ちきゅうぎ・・・

すごいことに、「アルバム」の辺りから、ハルコさんも一緒に音読してきたので、本人一人に音読してもらいました。「いす→きんぎょ」と読んでいたので、「いす→すいそう」と直して音読し直してもらいました。

読み聞かせ後、表紙のしりとりになっているイラストをもとに、二人で交互に音読しました。
そして、しりとりをホワイトボードにハルコさん(青ペン)と私(黒ペン)が交互に書いていきました

3 体験学習②名文直射スキル『十二支』音読&直射(19分40秒経過
 ー音読10回・直射(書く)ー

次は、『十二支』の音読&直射(文字の上に薄い紙を敷いて、うっすらと見える文字の上をなぞる)をしました。

まずは、神様に呼ばれた日にやってきた12種類の動物たちを十二支と呼ぶこと。十二支は、来た順に「ね・うし・とら・う・たつ・み・うま・ひつじ・さる・とり・いぬ・い」であることを話しました。

私:「ね」は、何かな? 「ね」は「ねずみ」のことなんだよ。「うし」は「牛」だよね。「とら」は「虎」。「う」は?
女児:うさぎ?
私:そう、うさぎ。「ね・うし・とら・う」、言ってごらん。」
女児:ね・うし・とら・う

私:「たつ」は、「りゅう」のことなんだよ。「み」は?
女児:へび?
私:そう、へび。「うま」は「馬」。「ひつじ」は「羊」。「たつ・み・うま・ひつじ」、言ってごらん。
女児:たつ・み・うま・ひつじ
私:上手。上手。

こんな感じで一通り音読した後、10回音読しました。

スラスラと音読できるようになったところで、テキストの上に薄い紙を敷いて、うっすらと見える文字の上をなぞらせました。ハルコさんは、とても上手にできていました。

4 体験学習③よみとりくん1『はみがき』(23分経過)

テキスト「よみとりくん」の1ページ目『はみがき』の読取問題をしました。

問題文を音読した上で、取り組んでもらったのですが、
(1)何をしていますか。
という問い自体は、「歯磨きをしています」と理解していたのですが、4文字で「はみがき」と答えることができずに、「はぶらし」と答えていました。あとは、
(2)右手に何をもっていますか。
「はブラシ」
(3)左手に何をもっていますか。
「コップ」
(4)コップに何を入れていますか。
「水」
と全て正しく答えていました。「水」と漢字で書けていたので、1年生の漢字は大丈夫かなと思いました。

5 体験学習④算数その1「かけ算九九」ー2の段ー (33分経過)

算数は、かけ算九九の2の段を言ってもらいました。3つ間違えていたので、九九表を見ながら正しく5回音読しました。

次に、2の段の答えがそうなることを理解してもらうために、サクランボ🍒の数を数えながら2の段の九九を復習しました。

そして、2の数字の書いてある三角コーンを目指して輪投げゲームをやりました。1人5回投げられるのですが、3回成功しました。

私:3個入ったから、2✖️幾つになる?
女児:2✖️3で6

こんな感じで、私もやって2✖️2=4。
2ゲーム目は、女児 2✖️4=8 、 私 2✖️2=4 で、2回とも負けてしまいました。
ハルコさんは、勝って喜んでいました。

締めは、今やった問題を文章にしたもの。スラスラと解いていましたね。

ただ、2の段で3つ間違えたということは、他の段も似たような状態にあることが想定されるので、かけ算九九は徹底して練習する必要があると判断しました。

6 体験学習⑤算数その2「繰り上がりのある足し算」(40分30秒経過)

まずは、繰り上がりと繰り下がりを教えるのに有効な教具「20玉そろばん」を用意して、一緒に玉を動かしながら20まで数えました。

次に、繰り上がりのあるたし算の問題をやってみました。

私:6+5 は? 
女児:(指で数えながら)11

この後も指で数えながら数えたしをしているのですが、時間がかかる上に、数え間違えも生じていました。
そこで、あらかじめ用意していた下のような絵カードを見せながら、

私:5・6で、6は5と1。5は5だね。6+5は、5と5で10だから、11だよね。

私:6+8 は? 6は5・6で、6は5と1。8は5と3で、5と5で10、1と3で14だよね。
女児:(絵カードを目で確認しながら、うなずく。)

こんな調子で、6+6 、7+6 、7+5 、8+5 、7+7 、6+7 をやりました。

その後、数カードだけを出して、答えを言わせました。

7+7 ・ 8+5 ・ 6+7 ・ 6+5 ・ 6+8 ・ 7+6 ・ 6+6 ・ 7+5 ・・・

わからないときは、すぐに絵カードを出しました。やり方を理解したようで、指を使わないで、すぐに答えを出しました。

繰り上がりのたし算は、「サクランボ計算」と言って、足す数または足される数を、補数に分解して10を作るやり方が一般的なのです。

しかし、ハルコさんの場合は、5といくつで分解して、5と5で足すやり方が合っているようでした。絵カードのようにイメージできれば、指を使わないでできるようになると思います。それには、ある程度繰り返しの練習が必要ですね。

7 体験学習⑥『よのなかのルール』1「自分からあいさつしよう」(43分13秒)

ここまでで40分30秒経過しました。

ラストは、小児科医の立場から特別支援教育の研究を続けている横山浩之氏が書いた『マンガでわかる よのなかのルール』を使った、まさに「よのなかのルール」の学習です。音読など、国語の学習も兼ねています。

私:自分からあいさつしよう 
「おはよう」「こんにちは」「さようなら」
 自分からほがらかに
 あいさつをしましょう。
 みんなと仲良くなる第一歩です。

私が「範読」と言って、お手本の読みを示した後に、本人が読みます。

そのあとは、あいさつの価値がわかる、4コマまんがを二つ自分で読みました。

私:マルオ君は、ちゃんとあいさつしたから、いいアドバイスをもらえたね。

こんなふうに、少しだけ解説しました。

以上、テンポよく進めて、43分13秒経過。

ここで学習を終えて、用意していたお茶と羊羹を一緒に食べました。

食べながら「どうだった?」と聞いたところ、ハルコさんは「楽しかった!」と答えていました。

ちょうど45分経過したところで、お母さんが来られました。

以上で、体験学習が終わりました。

★体験学習後

翌日、入塾されるかどうか聞いたところ

母親:昨日の体験学習どうだったか聞いてみたら、「楽しかった♪♪♪」と言っており、「やってみたい❗️❗️」と話していたので、入塾させたいと思います。

こう言って、入塾が決まりました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です